『変化』DUSKとは”夕暮れ”という意味
夕暮れ時、刻一刻と周りの風景を色付け変えていく。
その不規則で不安定な変化のグラデーションを表現するヨガイベント。
DUSK Life in Peaceのヨガセッションは3人のリレー形式で行われます。
各セッションにはそれぞれの役割があり「Starter」「Peaker」「Closer」と3つに分類されています。
セッションの最初。導入部分となるポジション。スタート直後は会場全体の集中がまだバラバラな状態なのでひとつに集めつつ、次に繋がる様に徐々に体と呼吸を合わせて動かしていく。ここで動き過ぎると次の人の構成が難しくなるので絶妙な運動量で次に繋げます。
セッションの真ん中。受け取った繋がりから綺麗なグラデーションでピーク最高潮の運動量に持っていきます。ガッツリ動いて汗をかいたら、そこからまたなだらかに落ち着いていく為にペースを落としていき次に繋げます。
セッションの最後。運動量が多い状態で受け取り、徐々に静寂に向けてペースを落としていき、セッションの締めくくりへと向かいます。
DUSKで行われるヨガはリレー形式でのヨガセッション。
一人の講師に与えられた時間は約20分。それを3人で繋ぎ60分のヨガセッションをDUSKでは行います。一人の持ち時間20分という短い中で、前後のヨガシークエンスとの繋がりやバランス、ポーズ被りなどを考えながら前打ち合わせ無しの「現場合わせ」で臨機応変に構成を変化させながら作り出します。もちろん会場の雰囲気や音楽も無視出来ません。そんな不安定で不確定要素が多い中で行うリレー形式のヨガセッションがDUSKの特徴の一つです。
何故わざわざ不安定で不確定要素が多い一人20分のリレー形式なのか?
例えばリレー形式ではなく、一人で90分の時間が使えるとなると、講師は全員プロで、ある意味慣れているので比較的簡単に完成度の高いヨガの構成を考え作り出します。ただそうするとライブ感は無く普段のヨガと同じで、こういったイベントで開催するには少し不向きだと考えます。
持ち時間20分のリレー形式は不安定で不確定要素も多くなり、講師はプレッシャーで押し潰されそうになります。そして常に最高のパフォーマンスを求められ、それに応えようと試行錯誤の末ステージに立ちます。
そういったある意味極限状態の中で想像もしなかった化学反応が起こる事があります。これは経験や計算で狙って作れるものではなく、その場の雰囲気と音楽と各セッションの構成が絶妙なバランスで重なり合い、会場全体がひとつの塊になるような感覚。全身に鳥肌が立ち、いままで経験したことのない何とも言えない最高の高揚感を感じる事があります。また、その逆も・・・不安定で不確定だからこそバランスが悪く、講師やDJを苦しめることもあります。これは技術や経験不足から来るものではなく、全体の雰囲気や音楽と自分の気持ちが噛み合わず、セッションそのもののバランスが悪いという事もあります。
DUSKというヨガイベントはその全てを楽しむイベントです。
ヨガを指導するという事は本当に難しく簡単な事ではありません。特にDUSKは一人20分という短い持ち時間の中で音楽を聴き、前後とのバランスを考え、さらに自分らしさも表現するというとても難易度の高いヨガが求められます。うまくハマっていい時、うまく伝えれずに悪い時も必ずあります。悪い時、ダメな時こそ本当に感じてほしい事は「ステージに立つ出演者の姿勢」です。そこでは「何となく~」や「とりあえず~」みたいな考えは一切なく、全員本気でそこに立っています。参加している皆さんになんとか届けようと思う出演者の気持ちを少しでも感じ取れたら、またその瞬間に会場全体の雰囲気は変わります。出演者、参加者、スタッフなどその場にいる全ての人が一緒にイベントを創り上げていく感覚。そして刻一刻と変化し変わっていく会場全体の雰囲気。不規則で不安定な変化のグラデーションを全員で感じて楽しむのが「DUSK」というイベントの醍醐味だと考えます。
クラスではなくセッションである理由
クラスとなると伝える側と受け取る側に分かれる事がほとんどだと思いますが、DUSKでいうセッションは全員が参加者であり、全員が作り手であるということ。その日その場にたまたま集まった人たち全員で作るライブイベントです。ステージに立ちヨガをリードする役割があり、ヨガに音を加えるDJという役割、音のバランスを調整する音響という役割、会場の光を調整する照明という役割、ヨガをリードする者と共に呼吸を合わせ会場全体の空気を作り出す皆さんの役割、皆さんにアジャストをしていく控え講師の役割、会場全体の安全を見守るスタッフの役割、会場でアートを描き、色鮮やかに装飾するライブペインターの役割、その他イベント全体を盛り上げてくれるミュージシャンやダンサーの役割。そこに垣根は無く、全員で集まって変化を楽しみながら創り上げていくイベントなので、クラスではなくセッションと呼んでいます。